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佐伯 正克
Journal of Nuclear Materials, 131, p.32 - 36, 1985/00
被引用回数:43 パーセンタイル:96.29(Materials Science, Multidisciplinary)「トリチウムは炭素構造の基底面間を主に拡散する」という仮説を前報で提案した。本報では、この仮説に対する実験的裏付けを得るため、アルミナ核上に沈着した熱分解炭素を用い、トリチウムの放出挙動と拡散係数をBacon非等方性(BAF)との関連で調べた。試料からのトリチウムの放出温度はBAFが大きくなるにつれ高温側へ移動した。室温から1150Cまで等速昇温加熱を行った後の試料中に残存するトリチウム量もまた選択配向性の程度が増すに従って増加した。等方的構造をもつ炭素では比較的大きな拡散係数と非常に低い活性化エネルギーを得た。一方、異方性の大きい炭素中では小さい拡散係数と高い活性化エネルギーが得られた。これらの実験結果は上気仮説の裏付けと考えられる。